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心理臨床の体験談とそれにまつわる日常生活
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凍てつく瞬間
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セラピーが終わってクライアントとわかれた瞬間、もう何十年も前の事が頭に蘇ってきた。

何の脈絡もなく、それは唐突に、頭の中から鮮やかに!

当時小学4年生だった自分は、友人と3人で学校の裏側でどやどや話しながらその時間を満喫していた。

仲のよい友人、学校の近くで買った駄菓子、透けるような青い空、グランドに半分だけ埋め込まれたタイヤの上にドカッと居座って。
何故こんなにはっきり情景が見えるのか理解できないくらいの鮮明さだ。

そんな時、自分達のいる校舎の裏側に、5年生の女の子二人が楽しそうに歩いてきた。

自分はそのうちの一人を知っていた。近所に住む、廃品回収者の娘だ。

彼女は、自分達の無知と想像の世界で、ゴミ拾いの父を持ったかわいそうな子として、知る人ぞ知る人物だった。彼女を避けて通る友人もいた。

自分はそうした陰口をたたくような奴らを嫌っていた。男女(?)の風上にもおけない奴らだと思っていた。

自分は彼女達が来るのを見て、彼女はゴミ拾いの子どもだけど、絶対そういうことを言ったりするのはやめよう!と言いたかった。だからこそ、友人二人にササッと耳打ちしようとした。

…ゴミ拾い…

その言葉だけ
その言葉だけがわずかにトーンが高かったのだ。

彼女はハッとして自分を見た。

目が一直線に交わった。

一瞬にして時が止まった。

彼女の目から離れることが出来ない。

音が止まる。

モノトーンの瞬間。

彼女の半開きの唇がかすかに動く。

彼女の目が自分を見つめる。

彼女の顔が半分ヒクリと動く。

時が  凍てつく 

そして…
彼女の友人が袖をつかんで言った。「行こう!」




自分は彼女の目を未だに解釈できない。
彼女の哀しみか?怒りか?あきらめか?
自分の胸が心臓をわしづかみにして更に絞り上げる。

どうして思い出したのだろう…
それは自分に深いキズを残して葬られた。
いま、どうしているのだろう…
彼女も、友人も…
自分は今でもあの時の目が忘れられない。
忘れられないでいる自分が、ここにいる。







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思考サーフィン。感情の大きなうねりに対抗しながら、何かをひらめこうと泳いでみる。 あーでもないこーでもないと、考えてみる。考えることが唯一の自己防衛。 blogという場では、みんないろいろ考えてそれをアウトプットしている。 たまたまそんな記事に出会ったってことは
2005/04/01(金) 20:51:52 | スローライフに移行する先人の知恵と秘密